強打者を育てた打撃練習法 /東海大甲府(山梨)

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第7回 強打者を育てた打撃練習法 /東海大甲府(山梨)2012年10月24日

【目次】
[1] 逆方向への強打線の秘訣は「押し手」の意識
[2] 球を握らせない2ヶ月
[3] 理想のスイング「ダウンレベル」
[4] 頭の中のイメージと実際の動きを一致させるために

球を握らせない2ヶ月

▲神原友(東海大甲府)

――昨年からキャンプも復活させたそうですね。

村中 12月の終わりに5日間。神原 友なんて『逃げ出したくなりました』って言ってましたけど、みんな体がしっかりしましたね。今年もやりますけど、走ること、食べること。本当にオーソドックスなことしかやりません。あとはバッターなら思い切ってバットを振ること。

 振ってみるとわかるんですよ。どこで力を入れるべきなのかとか、これでは飛ばないんだなとか。それを掴まないと先に進めませんからね。

――選手にとっては厳しい2ヵ月ですよね。

村中 1番辛い時期ですけど、ひと冬越えて迎える春のシーズンは体がまったく違ってきます。打球にしても本人たちが驚くくらい力強くなる。まわりの高校からも『東海大甲府はひと冬越えるとなんでこんなに体が変わってくるの?』って言われます。

――ただ、2ヵ月も球を投げないと選手は不安になるのでは。

村中 全然そんなことはありません。高校時代、私もそうでしたから。原監督も12月、1月はトレーニングだけでした。それを継承しています。特にピッチャーはケアという側面もあるんです。タオルを持ってのシャドウピッチングはやりますけど、球は投げません。これまでのフォームを振り返って修正しつつ、しっかりトレーニングを積む。

 肩などを壊すのは下半身ができていないのに上体の力に頼って無理に投げるから。だからきちんと下半身を強化して、理想的なフォーム作りをまず行います。実際うちのピッチャー陣は肩を壊す子は1人もいません。僕はピッチャー出身ですし、そこは特に大事にしています。

 将来のこともありますからね。バッターでいえば、さっきも言ったように下半身を強くしてバットを振る力をつける。それができたら、スイングの軌道です。

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東海大甲府 【高校別データ】

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プロフィール

鷲崎文彦
鷲崎 文彦
  • 生年月日:1975年
  • 出身地:東京都
  • ■ 小学3年から野球を始め、高校では硬式、大学では準硬式で野球を続ける。大学卒業翌年にはOBが務めるのが慣習だったこともあり、準硬式野球部の監督を経験。以後、フリーライターとして週刊誌、月刊誌、ムック本などでスポーツを中心とした取材、執筆活動を展開。
  • ■ 理系出身であることを生かして「図解雑学 野球の科学」(ナツメ社)の製作に携わるなど、あらゆる角度からスポーツにアプローチし続けている。昨年、小関順二氏、氏原英明氏とともに「検証 甲子園2009」(講談社)を刊行。「高校野球ドットコム」では安福一貴の「塁間マネジメント」の構成を担当。書籍からネットと幅広く活躍。
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