第256回 千葉葵、森本修都など練習会でベールを脱いだ4人の好投手たち2020年08月31日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

 8月29日と30日、阪神甲子園球場で、阪神甲子園球場で「プロ志望高校生合同練習会」が開催された。77名の選手が自身の武器をアピールした。この練習会はそれまで埋もれていた逸材を見出す意味でも非常に意義のあるイベントであった。また一会場で有名、無名問わず色々なプレーが見られたのはとても良かった。今回は参加選手についてレポートしていきたい。今回は表舞台での露出が少なく、この練習会でベールを脱いだ4人の好投手たちを紹介する。

今まで紹介した逸材たちはこちらから!
練習会に参加した高田竜星、松村力、加藤優弥、上田 洸太朗と北信越、東海を代表する剛腕4名を徹底分析



森本 修都 ※写真は今夏の練習試合より

千葉 葵滋賀学園)投手 左投げ左打ち 180センチ85キロ
 神戸中央シニア時代から有名な左腕で、1年からベンチ入り。しかし故障などもあり、最後の夏は未登板に終わった。それでも滋賀大会では彼の投球を見ようと、スカウトが球場に足を運んでいた。ベールに包まれた左腕がようやく登場した。しかし無情にも雨により、雨天練習場での登板。それでも潜在能力の高さを発揮した。

 投球フォームは実に綺麗で、右足を挙げてから、テークバック、リリースに入るまでの一連の動きが連動性があり、ストレートの勢いは140キロ前後の速球を投げていた投手と比較していても負けていなかったといえる。まだ高めに浮くところはあるが、コーナーに決まったときのストレートは素晴らしいものがある。

 スライダーの切れ味は素晴らしく、土田 龍空近江)から三振を奪うなど、能力の高さを発揮してくれた。本当に甲子園で投げる姿を見てみたい投手だった。

森本 修都光泉カトリック)投手 188センチ91キロ
 投げては最速150キロと呼ばれる速球投手。ただ150キロはボール型の投球測定器による測定されたもので、スピードガンで計測するよりも速く出やすい。実際に計測器で140キロをコンスタントに出していた投手が、実際は130キロ台だったことがよくあった。改めて投手としてベールを脱ぐこととなった。

 大谷 翔平チックなメカニズムから常時135キロ前後(最速137キロ)の直球を中心に投げ込む。120キロ近いスライダーのキレもよい。ポテンシャルの高さは素晴らしいものがあり、一時期の不調は脱しつつある。

 NPBスカウトから打撃を注目されているように、打撃練習からポテンシャルの高さを発揮。振り幅が大きいスイングでさく越えの打球を披露するなどパワーは圧巻。ただ、実戦になると始動の遅さから、振り遅れの打球が目立ち、対応力に課題を残す。

 ポテンシャルの高さを見れば、投打ともに魅力的。ただ投手としては再現性、野手は対応力と、どちらも時間はかかりそうだ。メカニズムの構築という点からすれば、投手として化ければ恐ろしいボールを投げる可能性は持っている。

【次のページ】 千葉葵、森本修都など練習会でベールを脱いだ4人の好投手たち(2)

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する

プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム