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[1]巨人は清宮の次に安田より村上を評価していた
[2]チャンスを与える球団があっても誰にも追いつけない成績を残すのは本人次第

[1]巨人は清宮の次に安田より村上を評価していた
[2]チャンスを与える球団があっても誰にも追いつけない成績を残すのは本人次第

チャンスを与える球団があっても誰にも追いつけない成績を残すのは本人次第



三井康浩さん

 三井さんはここまでの予想以上だったと振り返る。
 「清宮は良いものはあるけど、ここまで思った以上に活躍をしていない。高校生はやはり大成するのは時間かかりますから。そう考えると、村上は成長が早いですね」

 その成長速度の早さは球団の方針にも大きく影響する。仮に村上が巨人だったり、他球団であれば、同じような実績を残すことはできたか?といえば、難しい。

 「ジャイアンツだと、もう少しチャンスが少ないかもしれないので、成長が遅れていたと思います。こればかりは入団しないとわからないです。ただ使ってもらえる球団に入ったのが一番です。
 大田 泰示や岡本も、少ないチャンスで打てないからファームでくすぶりましたよね。そういうジンクスはジャイアンツにあるので。
 ジャイアンツは選手を獲得する球団なので、若手はワンチャンスをモノにしないといけません。ヤクルトのように村上君にずっとチャンスを与えることはジャイアンツにはないですから。だから、チームの質にもよるんです」

 振り返れば、巨人の高卒若手にチャンスを与えるのは、首脳陣、球団の覚悟がなければほとんどない。坂本 勇人は高卒2年目に144試合すべてに出場したが、8本塁打43打点。ここから年々成績を伸ばしていったが、坂本もプロ初本塁打が満塁本塁打と、事あるごとに勝負強さを結果を残し、生き残った。さらに希少な大型遊撃手。我慢して起用する理由ができたのである。

 東京ヤクルトも巨人の球団事情と比べてもチャンスは与える球団だろう。ただ村上は4月までに6本塁打、5月には二桁本塁打に到達。そして疲労が顕著となる8月には、月間10本塁打を達成した。

 チャンスを与えたとはいえ、こんな芸当ができる選手はそうそういない。
 スカウトや球団はきっかけを与えることはできる。それをモノにするのは選手の努力、素質、勝負強さ次第。野球人の想像を遥かに上回る結果を残した村上 宗隆はやはり傑出のスラッガーなのである。

(記事=河嶋 宗一


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