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第30回 作新にも勝利 ドラフト注目右腕擁する岩手の伝統校・水沢2021年02月21日


水沢のスタメン・ベンチ入り情報
国からスーパーサイエンスハイスクールに指定され、普通科と理数科の2つが設置されている水沢。創立110年を迎えるにあたって制服の変更が進んでおり、新たな歴史の1ページを刻もうとしている。
そんな水沢野球部にいるエース・伊藤 裕平は、世代屈指の投手として注目を浴びていることでも知られている。174センチ75キロのがっちりした体格から力強いボールを投げ込む伊藤。ストレートは2年夏の時点で143キロを計測するなど夏まで活躍が見逃せない好投手として期待が寄せられる。
野手陣ではショート・小野寺陽紀がチームを牽引する。伊藤と同じ中学でプレーし、全国大会も経験。水沢入学後、1年生夏から試合に出場していた実力者で、新チームからが打率.500を超える数字を残す。1番・ショートの切り込み隊長として、伊藤とともにチームを支える大黒柱の1人である。

伊藤裕平と小野寺陽紀
この2人に続いて活躍が期待されるのが、藤澤航だ。秋の県大会でも先発しているが、伊藤とは違ったサイドスローの投手で、「伊藤だけでは勝ち上がるのは難しいので、藤澤が2枚看板になってくれることを期待しています」と竹田光騎主将はコメントする。
指揮官の佐々木監督も「今年は投手力が整っており、失点が計算できる」と今年のチームの強みを語っている。守備からリズムを作るチームことを目指す水沢の軸として成長が期待される。

水沢の練習模様
■作新学院との一戦で深めた自信
県大会は初戦の福岡に2対4で敗れ、悔しい結果に終わった水沢。悔しさを糧に少し長いオフシーズンを過ごしてきたが、11月に作新学院との練習試合はチームに大きな影響を及ぼした。
相手はAとBチームの混合だったとのことだが、「向こうのグラウンドに行きましたが、敷地もグラウンドも広いことに驚きました」とまず環境面に圧倒されながらも「やるからには勝とう」と監督はじめチーム全体で高いモチベーションで全国区の名門に挑んでいったことをキャッチャーの竹田主将は語る。
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