9月16日、軟式の埼玉県選抜チームである「埼玉西武ライオンズジュニアユース」の選抜メンバーが、埼玉西武ライオンズのホームページにて発表された。

 「埼玉西武ライオンズジュニアユース」前身の埼玉スーパースターズといえば、「好投手の宝庫」と呼ばれる。
 過去には高校時代、150キロ右腕として活躍した高島 祥平帝京出身・元中日)、2017年の甲子園優勝投手・清水 達也花咲徳栄ー中日)、今秋のドラフト候補に挙がる大道 温貴(八戸学院大)、豆田 泰志浦和実)など多くの投手が活躍を見せている。

 そして今年から「埼玉西武ライオンズジュニアユース」として名前が変わり、ライオンズアカデミーで指導している元プロの方の指導が加わる。
 今年も2021年以降、高校野球を盛り上げそうな好投手たちが3名いた。

2人の本格派右腕に左の技巧派右腕が1人


 選考会では投手を中心に見ていったが、その中で最も目を引いたのは入間ブルーインパルスの永嶋心太郎投手(入間市立野田中学)だ。

 無理無駄のない美しい投球フォームが特徴で、スピンの効いた伸びのあるボールを投げ込む。制球力も高く、これから高校野球で体が出来上がってくれば、本格派右腕として活躍する可能性を秘めている。

 また本庄児玉ファルコンズの山口翔投手(本庄東中学)は、選考会に参加した投手野中では最もボールに力強さを感じさせる速球派右腕。左足を勢いよく挙げていき、テークバックでしっかりと力を溜め込んで、全身を使って一気に力を放出させるようなフォームで、ボールにも圧が感じられた。将来的には、高校のレベルでも世代上位に入る速球投手になる可能性は十二分にある。

 また左腕では、狭山中央中学の左腕・西見一生投手が面白い。中学生ながら、自分の特徴と強みを理解した上で投球ができている。
 埼玉西武ライオンズの齊藤大将投手(桐蔭学園出身)を彷彿させる大きなテークバックが特徴で、インステップ気味に踏み込んで投げ込む。ネット裏から見るとプレートの一塁側から踏み込んで投げるため、横の角度も使える。

 その中で、厄介なのがチェンジアップのように大きく沈むボールだ。左打者の膝下に沈み込んでいくため、高確率で空振りを奪え、さらに真っすぐもツーシームのように動く。

 現代の左腕はチェンジアップの習得が必須となっている。決して驚くような球威があるわけでは無いが、駆け引きができる投手なので、打者からすれば非常に厄介なサウスポーだろう。

 果たして、この3人は高校の舞台で活躍し、大きく取り上げられる存在となるのか。今から先取りして覚えていきたい逸材だ。

(取材=栗崎 祐太朗)



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