第6回 安中総合(群馬)「健大高崎、前橋育英、桐生第一を打ち破れ!」2020年02月11日

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【目次】ページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!
[1]名門私立を打ち破り甲子園へ!
[2]このオフシーズンの課題は?
[3]自分を見失わず、自分に酔わず!

名門私立を打ち破り甲子園へ!



安中総合の練習中の様子

■9つの系列を持つ総合学科の高校

 群馬県安中市に所在する安中総合は1897年4月(明治30年) に群馬県尋常中学校碓氷分校として開校。その後廃校や閉校などがありながら、2006年4月(平成18年) に群馬県立安中総合学園高等学校が開校され、現在に至る。総合学科の学校で県内最多の9つの系列があり、生徒のニーズに応えることのできる設備が整っている。

■安中総合の環境は?今年のチームのウリは?

 1年生11名、2年生13名は24名で活動する安中総合だが、練習スペースは決して広くない。他の部との共有グラウンドのため、日によって使えるスペースが異なる状況で練習している。そのため、野球部で占有できる狭いスペースを効率良く使うための器材を工業の生徒中心に自作するなど、9つの系列を持つ総合学科としての特色を存分に発揮している。

 そんな今年のチームについて片岡 大空主将は3つウリがあると考えている。
・安定した投手力
・下位までムラのない打線
・試合後半での粘り強さ
この3つで大会で勝負してきた。

■関東大会や甲子園に出場する

 目標として打倒・健大高崎桐生第一前橋育英を成し遂げて甲子園出場を掲げ、新チームスタート時は秋季関東大会出場を目指して始動した。

 そんなチームの秋季大会の戦いは群馬県大会の3回戦で目標としていた桐生第一と対戦。この秋関東大会4強で春の選抜の切符を手にしたチームとの対戦で目標達成とならず、1対8で敗戦。この試合で実際の関東大会出場チームと、メンタルや技術、徹底力と言った実力差を感じた。また、その後桐生第一が選抜出場を決めるなど活躍をしたこともあって、「次は絶対に!」という強い気持ちを呼び起こしてくれている。

 印象深い敗戦ではあったが、一方で記憶の残る勝利も収めている。それは茨城の名門・霞ヶ浦との練習試合。
 秋季大会後に組まれたゲームで、相手は関東大会出場を決めている強豪だけに練習試合と言えどしっかり照準を合わせて調整をしてきた安中総合。試合は緊迫の展開ではあったがリードしていても気を抜くことなく、見事8対0で勝利を掴むことが出来た。強豪相手にできた試合運びが片岡主将にとっては記憶に残る勝利となった。



安中総合の練習中の様子

■今年の安中総合の注目選手

 霞ヶ浦と合わせて、石岡一とも練習試合を行った茨城遠征で秋季大会だけではわからなかった自分たちの実力。さらには今後の目標に向けて前向きになれた安中総合。改めて目標の甲子園に行くため、オフシーズンは「個々の課題克服、能力向上」と「チームとしての打撃力向上」というテーマでトレーニングを行っている。

 特にチームの名物練習として学校の近所にある坂道と農道をつないだ周回コース(700m)を10周ほど走る地獄めぐりというメニューがあり、道はアップダウンが激しく、また舗装されていないため、色々な身体の部位や精神面が強化されている。

 そんな今年の安中総合の注目選手について片岡主将は清水 惇(2年投手)、檜木涼雅(2年外野手)、内山侑哉(1年内野手)の3人を挙げた。

 清水は前チームからエースナンバーをつけているチームの大黒柱で、檜木は3番中堅手として出塁や長打など、展開に合わせてプレイを変えることができる選手。そして内山はトップバッターとしてチームを牽引し、秋以降はショートにも挑戦し、攻守の要となっている。

 そして春以降チームのキーマンとなるのは大畑 心也(2年捕手)ではないかと片岡首相は考える。複数の投手の特徴に合わせたリードをし、フィールディングも良い捕手。

 また、高木啓壮(2年外野手)は美声とユーモアと侠気(おとこぎ)で空気を一変させることができ、チームのムードを良い方向に導いてくれる。またプレーでは長打で空気を変えてくれることができ、大畑同様に活躍が期待される。

■2年生は悔いが残らないオフシーズンに!

 厳しい冬の練習に取り組む中、片岡主将は最後に意気込みを語った。
 「体力的にも精神的にも一回り大きくなる期間なので、チーム一丸で強くなっていきたいです!」

 成長した1年生と覚悟をもって望む2年生が融合し、この夏は悲願の甲子園出場を狙う。

【次のページ】 このオフシーズンの課題は?

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安中総合 【高校別データ】
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