第55回 巨人の救世主・増田 大輝(徳島インディゴソックス出身)に思う2019年09月22日

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【目次】
[1] 「あの電話」から始まった増田 大輝の上昇ロード
[2] 「努力なきものに幸運は訪れない」に勇気をもらった夜

 2007年2月に首都圏から居を四国地区に移し13年目。「さすらいの四国探題」の異名を背に四国球界でのホットな話題や、文化的お話、さらに風光明媚な写真なども交え、四国の「今」をお伝えしている寺下友徳氏のコラム「四国発」。しばらくお休みを頂いておりましたが、また今回から再開いたします。

 第55回は特別編。9月21日・横浜ÐeNAベイスターズとの直接対決を3対2で制し、5年ぶり37回目のリーグ優勝を成し遂げた読売ジャイアンツの優勝スコアを叩き出した「救世主」増田 大輝内野手(小松島高・徳島インディゴソックス出身)について本邦初公開の秘話を記します。

「あの電話」から始まった増田 大輝の上昇ロード



小松島時代の増田 大輝

 あれは6年前、2013年のちょうどこの時期だったと思います。私の携帯電話に突然、普段かかってこない電話番号から電話がかかってきました。
 電話の主は当時、徳島インディゴソックスの代表を務めていた坂口 裕昭氏(現:四国アイランドリーグplus理事長)。第一声はこうでした。「寺下さん、増田 大輝って知っています?」

 知らないはずはありません。小松島時代は身体能力抜群の遊撃手。最終学年は主将とリリーバー、そして最後の夏はエースとして大車輪の活躍をした男。2年時の徳島大会決勝戦では鳴門の執念に、最後は準決勝で徳島商の前に屈しましたが、常に強気の中にも優しさを兼ね備えるナイスガイでした。

 しかし、なんで増田のことを突然?確か彼は近畿大に進学したはず。「いや、実は彼は近大を辞めていて、ウチに入りたいという話があるんです」そう、要は「大工の棟梁から増田の紹介があって、最初に寺下さんに聞いてみようと思った」身分照会だったのです。

 ということで私は先に書いたことをそのまま述べ、そして当然知っている四国アイランドリーグplusの簡単ではない環境も掛け合わせながら最後にこう言いました。
 「やれると思います」

 2年後の2015年ドラフト会議、増田 大輝は読売ジャイアンツから育成1位指名を受け、徳島インディゴソックスを巣立っていったのです。

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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