
集合写真(鹿島)
【目次】
[1]お城の中にある鹿島高校
[2]プレーする選手だけが高校野球じゃない!
[3]自立して、本気で戦う集団になる
お城の中にある鹿島高校
■創立120周年を迎えた鹿島高校!
佐賀県鹿島市にある県立鹿島高校。この鹿島高校は歴史ある学校で2016年には創立120周年を迎えた。野球部は1960年に選手権大会に出場し、ベスト4まで進出している。昨夏、鹿島高校は佐賀県大会ベスト4まで進出する活躍を見せた。
■学校がお城の中にある!?
1年生16名、2年生15名の計31名で活動している鹿島高校野球部。山口 修平主将によると「学校がお城の中にあるので、レフト側が狭いが校庭はほぼ野球部専用で使っています」と山口主将の説明にあるように、同校の中に肥前・鹿島城がある。
チームのウリは「言いたいことを本気で言えて、上下関係はありながらも、チーム全体の仲がとてもいいところです。あとは進学校の授業で鍛えられた切り替えの早さです」と山口主将は話してくれた。

冬場のクロスカントリーの様子
■目標は半世紀ぶりの甲子園!
チームの目標は1960年以来となる甲子園出場。山口主将は「その時は甲子園ベスト4という素晴らしい結果だったので、期待されているOBや地域の期待に応えたいです」と目標達成に向けて意気込む。
そんな鹿島高校は来年度から鹿島実業と統合することになっている。これまでの伝統を受け継いでいくことを全員で誓っている。印象に残っている試合はチーム結成後の地区大会準決勝。5対0でリードしながら中盤に逆転され負けた試合だ。「雰囲気も最悪でしたし、このままでは『やばい』と思いました。監督も『これくらいは練習をしなくてもできる」と言われ、しばらく練習も中止なりました。そこで、腹を割って部員でミーティングをしたことによって、チームがグッとまとまったと思います」と山口主将は当時のことを振り返った。本気で話し合ったからこそ、まとまりが出てきた。
■注目の選手を紹介!
山口主将は1年生の川島 泰博を注目選手に挙げた。入学直後から外野のレギュラーを獲得し、秋の県大会では左中間に本塁打も放つ、センス抜群の選手だ。今春、今夏のキーマンになるであろう選手には2年生の糸山 晴彦、捕手でキャプテンの山口 修平自分自身、そして外野手の川島 泰博を指名し、夏に欠かせない戦力になるであろう選手には1年生で左投手の田平 健登の名前を出した。「夏を戦い抜くには彼の成長が欠かせません。まだまだ、基礎体力がないのでこの冬場が勝負だと思います」と山口主将は期待を寄せている。■チーム全員で成長を実感できるように
オフシーズンに向けて、線が細い選手が多いため、全員が体重5キロアップを目指している鹿島野球部。山口主将が意気込みを語った。「昨夏ベスト4という経験ができ、夏を勝ち抜くには、この冬、身体の体力、心の体力をつけなければいけないことを学びました。春になった時に、『打球が強くなった』『投げる力がついた』『守備範囲が広くなった』と大きな成長を実感できるような冬にチーム全員でやっていきます」