目次

[1]試合に勝てればいいし、負けたらさらに良し
[2]今年のチームは谷亀、阿部、奥村の3人が軸



 広島東洋カープの田中 広輔選手(東海大相模出身)や、その弟の横浜DeNAベイスターズの田中 俊太選手(東海大相模出身)、東北楽天ゴールデンイーグルスの横尾 俊建選手(日大三出身)などをこれまで輩出したのが、厚木市三田の専用グランドで練習を行っている相模ボーイズだ。

 今年の選抜甲子園大会では、東海大相模小島 大河選手も決勝戦でサヨナラタイムリーを放つなど活躍を見せ、その他にも日大三で活躍した金成 麗生選手(トヨタ自動車)や東海大学を主将として引っ張る門馬 大選手(東海大相模出身)など、多くの選手が相模ボーイズから巣立っていった。

試合に勝てればいいし、負けたらさらに良し


 中津川大橋のすぐ下にある中三田グラウンドは、橋が雨よけになるスペースもあり雨の日でも練習することができ、また真夏でも日陰になるため「練習環境はとても良いです」とグラウンドを紹介する岩永一志監督。元々は神奈川工科大学のサブグラウンドを使用していたが、グラウンドの閉鎖に伴い10年前に新たに練習グラウンドを開設。

 輩出したプロ野球選手として紹介される田中 広輔選手、田中 俊太選手、横尾 俊建選手の「特大ボード」に見守られながら選手たちは練習に打ち込んでいる。

 チームを率いる岩永監督は今年で就任3年目。精神的にも肉体的にも、高校野球への準備ができることを心掛けており、まずはしっかりと練習量をこなせるようにしていると方針を語る。

 「まずは心身共に鍛えてあげようというのが一番です。技術的なものは高校に入って体が出来てからついてくるので、まずは基礎体力や基本技術まで身に付けることができればと考えています。
 それで試合に勝てればいいし、負けたらさらに良しです。勝ったらただ良かったねとなりますが、負ければ我々の言葉も響きますので」

 また中学生は、同じ学年でも体格差や技術差がまだ大きな年齢だ。
 体格面の成長や技術の習得スピードに合わせて、選手ごとに練習メニューを変えることも指導者の仕事の一つだと岩永監督は語る。

 「中学生の中にも、小学生に近い中学生と高校に近い中学生がどうしても出てきます。全体のペースは基本的には厳しくやっているつもりですが、選手によってレベルを合わせてあげて、逆にレベルの高い選手は少しランクを上げたりなど、考えながら指導を行っています」