
集合写真(千厩)
【目次】
[1]諦めずに食らいつく!
[2]私立にも負けない力をつけ、甲子園の舞台に!
[3]「人間力」を向上させ、「自信」を!
諦めずに食らいつく!
■千厩高校はどんな学校?
岩手県一関市にある岩手県立千厩高等学校は1901年に群立東盤井蚕業学校として創立。2011年に創立110周年を迎えた。岩手県でただ1校、普通科と農業系の生産技術科、工業系の産業技術科がある高校。岩手県大会まで進んだ千厩高校野球部はどのような取り組みをしているのか。今回はその様子を伺った。
■千厩高校の練習環境は?
現在1年生8名、2年生14名の計22名で切磋琢磨する千厩野球部。今まで使っていたグラウンドが使えなくなり、新しいグラウンドが建設中のため、近くの球場又は学校の中で工夫しながら活動している。チーム内の仲が良く、元気に、積極性をもちながら練習をしている。
■秋季大会で見えてきた課題
昨秋の岩手県大会1回戦で県立盛岡第三高校に5対2で敗れた千厩ナイン。金野 大成主将は「自分たちの力の半分も出せずに終わってしまった。点差以上に惜しい負け方をしただけに悔しかった」と話す。この大会でチ―ムの課題は打撃力だと痛感した。
夏の岩手大会ベスト8を経験した先輩たちの野球から、諦めずに食らいつくということを得た新チーム。秋季大会でも最後までつなげてチャンスをつくることができたと金野主将は振り返る。
■来春の注目選手は?
金野主将はこの秋活躍した選手に千葉 英太投手を挙げた。昨夏の岩手県大会4回戦では23奪三振を記録し、昨秋の岩手県大会出場が決まる試合でも完封する活躍を見せた。またチームの中ですごい長所を持っている選手には熊谷 柊真選手の名前を挙げた。「何事にも全力を出すことができるという長所を持っている」と教えてくれた。今後は勝利に近づけるプレーや、流れを良い方へ変えるプレーに期待がかかる。
■冬への意気込み!
このオフシーズンのチームの目標を金野主将に伺ったところ、「精神的にも肉体的にもレベルアップすること、2年生は最後の年を迎えるので、やり残しのないようにしたい」と答えてくれた。来春の目標は東北大会出場、来夏は甲子園出場を掲げた金野主将。厳しい冬のトレーニングを積み、目標を達成したい。