韓国プロ野球のドラフト会議が15日に行われ、U18の代表メンバーの大半が指名された。

 韓国のドラフト会議は、日本と同じように志望届を提出した申請者から選ぶ。今回のU18代表選手のように特別な事情がない限り、申請した選手はドラフト会場に集まる。大半の選手は指名されないのだから、かなり残酷なやり方である。

 また、今まではプロチームの本拠地地域の高校の選手(出身者も含む)を1人優先指名する制度があったが、今回からなくなり、いわゆる全面ドラフトになった。その代わり、日本のドラフト1位に相当する1ラウンドで指名された高校選手が入団を拒否して大学に進学した場合、指名球団は該当選手が大学を卒業するまで指名権を有するという、選手の人権より、プロ側の事情が反映された制度になっている。

 それと今回から、4年制大学の選手も2年生からドラフト申請ができるようになった。韓国は兵役問題もあるため若い時期は重要であり、高校で指名されなかったからといって4年後まで待てず、2年制の大学(専門大学)に進学するケースが増えたためだ。ただし、高校でドラフト指名されながら大学に進学した選手は、この制度を使っての2年時での申請は認められない。

 それから指名は前年の順位が下位のチームから行う、いわゆるウエーバー方式がとられている。この方式で各球団11人、総数110人がプロ球団から指名された。

 さて今年のドラフトで前年最下位(10位)のハンファが1位指名したのは、U18W杯で日本を苦しめ、常時150キロ後半、163キロをマークした剛速球右腕・キム・ソヒョン(ソウル高)だった。続いて前年9位のKIAが1位指名したのは、代表でも中心投手であるユン・ヨンチョル(冲岩)であった。

 3番目にロッテは、U18で「第2の李政厚(イジョンフ)」と呼ばれる内野手のキム・ミンソク(徽文)を1位指名した。4番目のNCは、やはりU18の投手シン・ヨンウ(慶南)を1位指名した。

5番目と6番目は代表以外の選手が指名されたが、7番目はLGがU18の不動の4番キム・ボムソク(慶南)を指名した。8番目と9番目は代表でない選手だったが、10番目はKTが日本戦で先発した剛腕サイド・キム・ジョンウン(大邱)を1位指名した。

 1位指名10人のうち、代表選手は6人。少数エリート制度の韓国の状況を考えれば、順当なところだ。

 2巡目では、ハンファはU18代表の内野手ムン・ヒョンビン(天安北一)を指名した。ロッテの2位指名はU18代表の投手イ・ジンハ(奬忠)であった。NCは代表の外野手パク・ハクギョル(慶北)を2位指名した。

 またSSG(旧SK)は、代表の投手ソン・ヨンジン(大田)を2位指名している。KTは代表の外野手チョン・ジュニョン(奬忠)を指名。さらに、KIAが2位指名したキム・ドンヒョン(冲岩)は、指名権トレードという独特の制度により、キーウムの指名選手になった。2位指名10人の中でU18代表は6人。1位、2位の指名選手で代表選手は12人だった。

 その他3位で指名された代表選手としては、SSGが指名した外野手のキム・ジョンミン(慶南)、LGが指名した投手のパク・ミョングン(ラオン)、サムスンが指名した内野手のキム・ジェサン(京畿商業)がいる。加えて、ロッテが3位指名したソ・ヒョンウォン(世光)は、指名権トレードでサムスンの指名選手になった。その他の代表選手としては、内野手のチョン・デソン(世光)がロッテに5位指名されている。

 投手のファン・ジュンソ(奬忠)と内野手のパク・テワン(裕信)は2年生。チェ・ジェホ監督が指導する江陵高校の外野手キム・ヨンフは、代表の3年生でただ1人指名されず、早くて2年後の指名を待つことになった。キム・ヨンフにとってはショックだろうが、U18W杯の残り試合は最高のアピールの場であり、他の選手より気合が入っているかもしれない。

 韓国の高校野球は、プロを目指すことを前提にしている。大学は高校からプロに行けなかった選手の再挑戦の場と認識され、今回のドラフトでも、上位指名の多くは高校生だった。